『浪漫(ろまん)』 その起源は遠く中国は秦朝まで遡る
その頃の秦王政は天下統一を目論んでいたが、南の大国楚の頑強な抵抗にあい、未だ果たせなかった。 秦の将軍浪漫は王の命を受け、奥義を会得したのち、楚の大将軍を討ち、ついに天下統一は果たされた。 伝承によると、胸に"忠"の一文字を刻み、油を塗りつけ、火ダルマとなりて敵陣に斬り込んだと云う。 その肉体が灰と化し、風にさらわれていくと、これを見て涙を流さないものはいなかったと伝えられる。 “浪漫”がローマに由来するという説は根拠のない俗説であり、近代の恋愛や夢といった個人主義の流れを 組んだ意味は、後世に誤って付与されたものと考えられる。
民明書房刊 『浪漫春秋戦国』より |